Home
Homeは韓国・仁川市の仁川大公園に設置された仁川と神戸の姉妹都市設立を記念にデザインされたモニュメント。
仁川と神戸のHome(家・住宅)は集団的に形成され、それに囲まれた海と山を融合させている。Homeはその周囲の環境を取り入れ都市に住む人々と人工空間を一体化させ調和させているのが印象的だ。
それと並行にHomeは家庭・家族を象徴する。家で家族は平和を求めお互いを支えあいハーモニーある生活空間の構築を目指す。そしてHomeは家族、親戚や友人等を迎え入れ同等の立場で接することができるソーシャルスペースでもある。Homeの概念は住宅区域に留まらず、そのスケールを拡張すればいかなる公共スペースも家の仕組みとして変化させることができるコンセプトモデルでもある。
仁川市へ託したHomeは本来の住宅のように屋根や壁面は抽象的なモノと捉え、その抽象性を打ち消すことでその環境を素直に取り入れ訪れる人々を迎え入れることを想像した開放的なモニュメントである。Homeのアクティビティは内部を包み外部を遮断するよりも外向的で係合させることでそのシンボル性を訴えることができる。
形体コンセプトは2つの異なるスケールと構造フレームの典型的な家形フィギュアを融合変換させたものである。各形態はそのユニークさを示すと同時に互いをサポートする共生関係を確立している。
壁を除外したステンレス製フレーム構造は家の境界に拘束されることはないと示唆する。むしろ、周囲の環境を反映させ、そして透明性を注ぎ込むことで周りの環境を同化させることで物質的なフレームは打ち消されそこに集う人々に重点を置くことに強調した。