「環」 - Kan
展示内容はジュエリー、印、書、ジェルフラワーや照明器具。互いに全く関係性のない作品であり、更にギャラリーフロアは2つの空間で分離されている。プロジェクトの最大のチャレンジはこの作品と空間をどのような方法で融合させ明るい雰囲気を形成するかである。
展示の主なポイントは製品の販売であるため、展示作品がどのようにディスプレイされるかに重点が置かれた。かたくな展示よりインフォーマルながらもその個々の作品が強調されるような仕組みをテーブルデザインに試みた。
数十点のテーブルは六角形多面体のパネルサーフェースで構成し、パネルのパターンは7タイプに落とし込まれた。これらを連続的に並び合わせることでテーブルのフレームとトップはギャラリー空間内を包み蛇行するような動きを働きかけた。パネルは強化和紙で造られておりこれらを繋ぎ合わせることでテーブルトップの面は強度を増しどのような重い展示物も設置が可能になる。
パネルの異なる凹凸は商品の配置にも便利であり、全体的にも流れるようなランドスケープ的な雰囲気をも保ちだすことが可能になる。