北野のリノベーション

24d-studioによるスタジオリノベーションと金色塗装のドア
北野のリノベーションのスタジオスペースは隣の部屋と融合させて更に大きく拡張できる
北野のリノベーションでは現代の職住融合的なライフスタイルに合わせるため、建具の開閉でインテリアの間取りをフレキシブルに合わせられる
北野のリノベーションの大きな金色のドアと赤と黄色のチェア
スタジオスペースと隣の多目的室の様子
大きな金色の引き戸は隣の多目的室を分ける建築要素
多目的室とその奥の廊下はギャラリーとしても使用できるように設定されている
白いタイルの脱衣所と廊下
  • Title: 北野のリノベーション
  • Type: Architecture, Interiors, Renovation
  • Area: 100 m2 / 1075 sf
  • Location: Kobe, Japan
  • Date: 2021 - 2022
  • Contractor: Yamamoto Koumuten
  • Photography: Kei Sugino
  • Status: Completed

北野のリノベーション

北野のリノベーションは、神戸市の北野町にある築20年の鉄骨コンクリート住宅のインテリアリノベーション。

現代の職住融合ライフスタイルに合わせるため既存住居空間を柔軟性のあるスペースにコンバートした。各部屋は状況により分割してプライベート性を維持したり、1つの大きなオープンスタジオに融合できるように設定した。

この空間ではドアが重要なカギを握る建築要素である。幅広で高い引戸は収納エリアとスタジオを仕切り、開けば一体の広いオープンスタジオとなり収納の白樺棚収納システムがアクセントとなる。斜め向かいには多目的スペースがあり、施主の要望で分離されたマッサージルームとして使用される。それ以外の目的では引戸を解放させ更に広いワークスペースへ変形する。ドアのスケールと類型を工夫することで、コンパクトなスペースを広々とした印象を与える。

インテリアを明るくミニマルにするためシンプルな白の色調で合わせた。各部屋と廊下無垢のチェリーフローリングで施し脱衣場は灰色のセラミックタイルで仕上げられている。

最もインパクトで異質な要素はクライアントが熱望したゴールドのドア。天井まで届く実用的かつ大きな建具は金色を施すことで芸術的とも捉えられるほどの存在感を与え、回廊をキャラリー的なスペースの役割として大きく覆す。日中は自然光を受け入れ、夜間はスポットライトの暖かい光で覆われることで、時間の経過とともに外観や内部環境を絶えず変貌させる。

ドアを開閉するというありきたりな行為は日常生活に喜びと新鮮さをもたらす。

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