Forsyth Street Apartment
高層ビルに積まれた25平米程の小さいアパートで生活するニューヨーカーにとってプライバシーとは理解しにくいものがある。そんなプライバシーの概念に挑戦したこのフォーサイスアパートでは浴室の浴槽やシャワーとシンクなどの実用的プログラムを解放させることでクライアントのインテリアプログラムへの好奇心を更に拡張させ再発見させる用途を生んだ。
このプロジェクトでは1フロアに既存する3ユニットアパート合併させた長屋的な空間を構築した。リビングやキッチン等のパブリックスペースと子供部屋は中心に位置する出入り口のコアスペースを包むように点在させた。背後のボリュームにはマスターベッドルームがあり、メインスペースからブリッジのように繋げた通路でアクセスする。片やクローゼット、そしてシャワー・トイレはガラス面で覆い自然光が内部へもこぼれるように仕掛けた。
子供部屋の隣には専用トイレとシャワールーム、そして洗濯場とプライベートオフィスを連続して収容させた。カスタムデザインされたパルティウォールは子供部屋と母親の作業室に挟まれており家具的な収納性を持ちそして建築的な壁として互いのプライバシーを守る機能性を持つ。
それと対照的にマスターベッドルームではシャワーとトイレは切れ目のない半透明の強化ガラスで覆いバスタブとベッドを向き合わせることでよりプライベート性のある本来のベッドにオープンさを絡ませた。